第80回九州・沖縄生殖医学会の開催にあたって
このたび、第80回九州・沖縄生殖医学会を令和6年4月7日(日)に、福岡市のTKPエルガーラホールで開催させていただくことになりました。宮崎大学医学部附属病院にとって大変光栄なことであり、九州・沖縄生殖医学会の皆様には深甚なる謝意を表します。
以前より国内では少子化が叫ばれており、2023年の国内の出生数は速報値で69万6886人と、減少の一途となっています。また、不妊治療を巡る情勢に関しても、ここ数年で目まぐるしく動きがあり、特に不妊治療への保険診療の導入に伴い、2022年度に保険適応された医療費は約895億円にのぼり、2022年度の不妊治療の患者数は約37万人に至りました。望んでいても授かることのできない患者に対して、より手を差しのべられる存在として私たち生殖医療の専門家は知識を深めていく必要があると感じております。
今回の学術講演会では、ランチョンセミナーの講師として聖マリアンナ医科大学副病院長の鈴木直先生を、モーニングセミナーの講師には英ウィメンズクリニックさんのみやクリニック副院長の岡本恵理先生のお迎えしております。両先生には、本学術講演会では生殖医療における最近の話題について紹介していただく予定です。
新型コロナウイルスは未だ続いておりますが、感染対策を万全に行い、開催形式は現地開催で準備しております。できる限り顔を合わせて、活発な議論の場となれば幸いに思います。
末尾になりますが、本会の開催にあたり日本生殖医学会九州ブロック会長の河野康志先生、あすか製薬株式会社ならびにフェリング・ファーマ株式会社の皆様に多大なるご協力とご尽力を賜りましたこと、この場にて厚く御礼申し上げます。今回も多くの会員から演題が集まり、複数演題の発表が予定されております。春の福岡で、学問はもちろん観光なども楽しんでいただけると幸甚です。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。